会長退任のご挨拶

新生の武陵会へ

令和4年5月
武陵会会長 山口幹夫

 新緑の候 武陵会の皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて私こと、この度この機をもって会長を辞任することに致しました。後任として高校20回卒の徳永壯太郎君にお願いしましたところ、快くお引き受け頂きましたことをご報告いたします。13年の長きに亘り、皆様方からお寄せいただきました私に対するご助力、ご協力に心より感謝いたし、お礼申し上げます。
 思い返せば、20数年前、先輩方に推挙され、武陵会副会長として籍を置くことになりました。その後10年ほどで創立100周年記念事業の実行委員長を拝命し、ほぼ無一文の状態から約1億円の予算の実行には相当の難儀を乗り越えなければなりませんでした。結果的には全国の武陵会の会員様の友情で9700万円のこ寄贈にあずかり、武陵会館建設その他の事業を成し遂げることが出来ました。その後断るすべもなく会長に任ぜられ、武陵会の運営を任されることになりました、
 そこで武陸会の改革に取り組むこととなり、まずは100周年記念事業で一番苦労致しました財政のあり方を抜本的に見直しました。従来の学年単位から個人会費に徹収を変更し、財政を豊かにしたことで、母校に対しては奨学金制度の新設(現在、返却も滞りなく順調で、もはや数十人の奨学生の輩出)学校やPTAでは難しい少し高価な楽器などの諸道具の寄贈、また武陵会に対しては、毎年全国の会員様への武陵会会報の配布、9か所の支部の円滑な運営のための助成金と本部の事務局の新設、事務員の常駐などの事務局経費の捻出、更には今年度の決算書に添付している財産目録にも記載しているように\51,898,341の財産を保持することが出来ました。
 このようにいろいろ述べてきましたが、浅学菲才の上に我侭で強引な私に不満も多くあったと思いますが、本部の役員の皆様にはよくぞ、最後までお付き合いいただきましたことを心より感謝いたします。
 今後は、徳永会長率いる新体制のもと、新たな発展のために更なる知恵を出し合っていただき、武陵会が永遠に進展いたしますことを心より祈念申し上げ、お礼のご挨拶といたします。

武陵会前会長 山口 幹夫(高12回)